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【研究発表1】
「運動部活動指導者の考える中学生の競技力向上について」
工藤啓記先生
県が取り組んできた「運動部活動指導者の考える中学生の競技力向上について」というテーマについて発表します。
1テーマ設定の理由
「競技力向上対策」については、第10回宮城大会から、本分科会に新たに設置され、中体連としての効果的な対策や運営が協議されるようになった。私は昨年の長崎大会からの参加であるが、この大会で新たに大変な指摘がなされた。「中学生の運動部活動を考えるとき、競技スポーツと生涯スポーツの概念に囚われすぎてはいけないのではないか。はたして中体連において、両者は区別することが可能なのであろうか。『異質なものの共存』という概念ではなく、中学生スボーツの目指す、スポーツ文化を学び、身につけていくことで、『自ら両者は培われていくもの』である。したがって、全国大会はオリンピック選手の育成ではない。」
このことは、中学生の競技力向上の考え方に新しい視点を示唆しているものである。中学校の現場では、競技経験者から初心者まで、様々な指導者が指導していることを考えると、それぞれの指導者がどんな視点で、「競技力の向上」をとらえるかを把握することは、今後の本県の取り組みの上で重要になると思われる。
(1)今後の部活動はどうあるべきか
(2)どういうものを求めていくのか
陸上部の専門部長をつとめている私は、「競技力向上」というと、上位の成績をおさめることを頭に浮かべていた。そういうことからとは違った視点で考えてみようという意見があった。そこで、大会発表の機会を得た今回、「本県中体連の運動部活動指導者の考える、中学生における競技力向上」というテーマを設定し、指導者の意識調査を実施することで現状を分析し、今後の対策の参考にしたいと考えた。
2 研究方法 網要30ぺージを説明
(1)目的 県下1594部の指導者(約2100名)にアンケートによる意識調査
(2)調査対象 運動部活動指導者・学校長の委嘱を受けた外部指導者・郡市中体連役員
(3)調査期間 平成8年9月(新チーム発足時)
(4)回答総数 男性〜1201名/1255名 計1413名/2118名
女性〜392名/863名 回答率(66、7%)
(5)調査項目 1)指導着について ?性別 ?年齢
?競技経験の有無 ?指導年数
2)活動規模について ?部員数 ?指導者数
3)練習時間について ・一日平均 ・練習終了時間
・土曜休業日、日曜日
4)運動部活動を指導するに至った理由
5)担当する運動部の指導について
6)『中学生の競技力向上』についての考え
?『中学生の競技力向上』の意味をどのようにとらえますか
?脇技力向上対策』や取り組んでみたい対策を具体的に記入下さい
調査結果(本県運動部の現状)紀要31ぺージから33ぺージの説明
ア、指導者について
年識別に見て、男性30代、女性20代をピークに減少傾向は全国的な現状。
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